激録・イタリア留学@ミラノ工科大学そしてブルガリア

ミラノ工科大学とイタリア留学の実情とブルガリア

ミラノ工科大学 Politecnico Di Milano Design and Engineering 1年冬学期編その3

Material Selection Criteria in Design and Engineering (12ECTS) 時間0915-1315

月曜日・水曜日

概要 製品をデザインするにあたって適切な素材を選ぶ方法を学ぶ.理論的な部分では機会工学科ではお馴染みの応力,ひずみ,ヤング率,ひずみ応力線図など材料力学の基礎的な部分を含む.また機械材料の知識も少しだけ触る.プラスチックやフォームの性質,物質の耐摩耗性,耐水性,熱性,電気的特性も習う.熱性の部分では熱力学の知識も必要(熱伝導率など).これらの物質を性質ごとに比較検討し,製品の条件を重要度ごとにランク付けすることにより適切な素材を選ぶ.教科書は,

Materials: Engineering, Science, Processing and Design (English Edition)

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である.CES Edupack 2019を副教材として用いた.

評価方法 期末テストと期末課題によって決まる.期末テストだけでも満点に届くので期末テストが非常に重要.教科書の内容を理解し覚えれば良い.図の説明なども出来る必要がある.

感想 日が経つにつれて朝の授業ということもあり,来る人数が非常に減少していったのが面白かった.教授も授業中であろうとなかろうと僕の質問に真摯に対応してくれてよかった.どんなに基礎的な(馬鹿げた)質問をしても嫌な顔せず答えてくれたのは助かった.ところで期末課題は例の気の合う友人と行なったので楽しかった.年末年始は2日に1回ほど,その友人と会い勉強していた.お金はないが時間があるなら勉強しよう!また一回,待ち合わせ場所をお互い誤解したことがあった.しかし会うためにお互いがお互いの場所に向かうという惨事が起こりその日は会うことが出来ないというハプニングもあった.年末にはカウントダウンコンサートにも一緒に行った.なんにせよ悪くない成績でお互い受かったので良かった.

Mechanical Design (6ECTS) 時間1415-1815 水曜日

概要 高校物理の内容から機械工学科1年の力学波動の授業で行ったレベルの物理を扱う.スカラーとベクトルの違い,ニュートンの法則,運動方程式,摩擦など.講義形式で理論を学んだ後に例題を用いて理解を深める.2回ほどSolidworksを用いた動作解析も行った.この解析を用いた期末課題が課せられる.これもグループワークで3人ほどのグループを作る.

評価方法 筆記試験と口述試験,期末課題.筆記試験が25点で口述試験と期末課題に参加すると満点が取れる.期末試験は事前に過去問が配られるので対策は容易.

感想 教授たちは授業中の質問に好意的で1番好きな授業であった.むしろ質問しやすい雰囲気を作ってくれて,ありがとうまで言われた!期末課題は例の友人ともう一人のワルシャワ工科大出身の学生と組んだ.ワルシャワ工科大の彼は自分が今まで見た中で1,2を争う優秀さであった.頭脳の明晰さや細部へのこだわりと探求心,諦めなさは群を抜いていた.にもかかわらず,それを鼻にかけるという訳でもなく非常に良い人間であり感動的であった.工学系の授業ということもあり,馴染みが一番深かったので今学期の中で一番やりやすかった.

イタリア語を学ぶ授業(単位に換算されない) 月水か火木 1815-2015 全15回

概要 ミラノ工科大学ではイタリア語を学ぶ授業も用意されている.イタリア語以外にもドイツ語やスペイン語の授業もあるようだ.イタリア語の授業をとるには,まず9月中旬までにPolimi online servieにあるイタリア語の診断テストを受ける.それで自分の行けるクラスが決まる.費用は100ユーロ.登録の時に払う.授業をしばらく受けてみてレベルが合わなければ変えることも可能.

評価方法 テストはない

感想 先生がたまたま日本語学科を卒業した方で親しくしてくれた.ヘビメタが好きだそうだ.最後の授業にはクリスマスのお菓子Panetoneを持ってきてくれた.これが食べたい人は授業を受けよう!